貴船社系
貴船社系[高霎神(たかおかみのかみ)]
◆この神様の別称
闇淤加美神(くらおかみのかみ):闇霎神
貴船神(きぶねのかみ)
◆この神様の神格・神徳
神格:水の神、雨乞いの神
神徳:祈雨・祈晴、豊水安全、商売繁盛、夫婦和合など
◆この神様が祀られている全国の主な神社
貴船神社[京都府京都市左京区鞍馬貴船町]
丹生川上神社上社[奈良県吉野郡川上村迫]
丹生川上神社下社[奈良県吉野郡下市町丹生]
その他全国の貴船・意加美・意賀美・雄神・高霎と名の付く神社など
貴船社の祭神は、現在は高霎神が祭神とされているが、古書などには闇淤加美神(くらおかみのかみ)とも罔象女神(みずはめのかみ)ともいわれています。
高霎神は、闇霎神と一緒に祭神とされていることが多いようです。
神名からそれぞれの個性を考えると、高霎神の「高」は高い峰・天の高みといった意味で、雨をつかさどるといえば山の神や雷神が思い浮かびます。
闇霎神の「闇」は、僻蒼(うっそう)とした緑に覆われ昼でも暗い渓谷をイメージさせます。
そこから、峰から下る渓流に宿る神霊という性格がうかがえ、役割は谷の水をつかさどることだと考えられます。
山に降った雨はやがて谷を下って川となり野を潤すという意味で、2神を合わせて源流の神ということができます。
霎(おかみ)とは雨(水)をつかさどる龍神を意味するのです。
この神が専門とするのは、有力な雨乞いの神としての機能からも分かるように、稲作と深く関係する雨水の神、つまり水田に利用される川の水をつかさどる機能です。
一般的には雨をもたらすのは雷神で、それが水となって川に流れるとき龍神に変わるという言い方もできます。
民俗的な水の神は、雷神や龍王・龍神として信仰されていますが、おそらくこの水の女神の原像は、美しい女性に化身して人間の前に現れる龍神(蛇神)か、その神に奉仕する巫女の神格化だと考えられます。