浅間さま
浅間(あさま・せんげん)さま[木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)]
◆この神様の別称
木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやびめのみこと)
木花開耶姫命
洒解子神(さけとけのこのかみ)
◆この神様の神格・神徳
神格:山の神、火の神、酒造の神
神徳:農業、漁業・航海、安産・子授け、火難消除、織物業守護など
◆この神様が祀られている全国の主な神社
富士山本宮浅間神社[静岡県富士宮市]
浅間神社[山梨県東八代郡一宮町]
浅間神社[静岡県静岡市宮ケ崎町]
箱根神社[神奈川県足柄下郡箱根町]
當麻山口神社[奈良県北葛城郡當麻町]
荒田神社[兵庫県多可郡加美町]
梅宮大社[京都府京都市右京区梅津フケノ川町]
その他、全国の浅間神社、子安神社、山神社など
日本の木の花を代表する桜の美しさを象徴しているのが木花咲耶姫命です。
神話では、日本の山の神の総元締・大山祗神(おおやまづみのかみ)の娘とされ、天孫瓊瓊杵尊と結婚してその日継ぎの御子(太陽神:天照大神の子孫)を生む神母として描かれています。
古来、日本人は「花が美しく咲く」という自然の現象に、社会の発展や物事の繁栄を象徴する姿を映してきました。
そういうめでたい名前をもつ木花咲耶姫命は、美人の誉れも高い神さまでした。
ただ、桜の花は満開になればやがて散るように、この神様は美しさと同時に、花の命のはかなさも象徴しています。
そこから、人間の寿命に限りがあることを表す女神ともされています。
木花咲耶姫命は、日本を象徴する富士山の神霊であることもよく知られています。
その結びつきは明らかではありませんが、本来の山の神の性格と火を吹く富士山を神聖な山として崇める古くからの信仰が結びけたのではないでしょうか。
そうした富士山の神でもある木花咲耶姫命は、民間信仰の子安神と結びついて、子授け・安産の神として庶民生活に密着し広く信仰されています。
この神様が非常に庶民的な顔をもつようになった理由は、神話にも描かれているように内に秘めた強靭な母性的パワーにあります。
また木花咲耶姫命は、父神・大山祗神と共に酒造の神としても信仰されていまする。
『日本書紀』によると、この神が天孫・瓊瓊杵尊の子を生んだ時に、ト占(ぼくせん)によって稲田を選び、その田で収穫した神聖な米で、父の大山祗神が芳醇な酒を醸造し、三人の子の誕生をお祝いしたとされています。
そうしたことから、大山祗神を酒解神、木花咲耶姫命を酒解子神と呼び、酒の守護神として信仰るようになったのです。