天鈿女命(あめのうずめのみこと)
◆この神様の別称
天宇受売命
◆この神様の神格・神徳
神格:芸能の神
神徳:武芸全般守護、芸能上達
◆この神様が祀られている全国の主な神社
佐倍乃神社[宮城県名取市愛島笠島]
志波姫神社[宮城県古川市桜の目]
椿岸神社(椿大神社摂社)[三重県鈴鹿市山本町]
千代神社[滋賀県彦根市京町]
佐留女神社(猿田彦神社境内社)[三重県伊勢市宇治浦田町]
芸能神社(車折神社境内社)[京都府京都市右京区嵯峨朝日町]
増御子神社(大和神社摂社)[奈良県天理市新泉町]
天鈿女命は、『日本書紀』に「巧みに俳優(わざおぎ)をなし」と記されているように、天岩戸に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を外に誘い出すために、熱狂的な踊りを披露したことから、日本の芸能のルーツとされる女神です。
その熱狂的な踊りは、岩戸の前に集まってい神々の大きな笑いと歓声をよび、大変に楽しくにぎやかな雰囲気となりました。
その騒ぎが気になった天照大神が外をのぞいた時、力の神の天手力男命(あめのたぢからおのみこと) が外に導いたといわれています。
こうして世界に太陽の光が戻ったという有名な天岩戸神話が残っています。
また『古事記』や『日本書紀』に書かれる「俳優なして」との表記が、俳優のルーツともいわれます。
「わざ」とは神のわざ(所作、行為、技)のことを指し、簡単にいえば神がのり移ったような振る舞いととれます。
その「わざ」の振る舞いは、天鈿女命が卑狽な演技で神々を笑わせたように、古くから道化、滑稽というものがその振る舞いの中心的な要素として含まれていたといえます。
また天岩戸神話は「鎮魂祭(ちんこんさい)」の儀礼の起源だと考えられています。
そもそも「鎮魂祭」とは、太陽の活力の再生と生命力の再生など世の中の平安を祈願する儀式です。
天岩戸での活躍の後、天照大神(あまてらすおおみかみ)の側近として仕え、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天降りに随行して地上に降ることになりました。
その途中、天八街で国つ神の猿田彦命(さるたひこのみこと)と運命の出会いがあり、これが縁で2神は結婚します。
その後、猿田彦命の故郷である伊勢国(三重県)に住み、宮廷祭祀の鎮魂祭や大嘗祭(だいじょうさい)などに関わる猿女君(さるめのきみ)の祖神となりました。
元々は神事芸能のルーツとされる神ですが、あらゆる神々をも魅了する踊りのパワーから、舞楽の神、歌舞伎などの演劇の神、俳優の神、その他技芸全般の神として信仰されています。
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