矢乃波波木神(やのははきのかみ)
◆この神様の別称
箒神(ほうきがき)
波比伎神(はひきのかみ)
屋乃波比伎神
◆この神様の神格・神徳
神格:産神、屋敷神
神徳:家屋敷の守護、助産婦・乳母の神、安産・育児守護、家内安全、招福など
◆この神様が祀られている全国の主な神社
伊勢神宮[内宮域内[三重県伊勢市宇治館町]
徳井神社[兵庫県神戸市灘区大和町]
高忍日売神社[愛媛県伊予郡松前町]
矢乃波波木神は、一般的な民間の信仰では「箒神」として知られる神様です。
神名の文字の通りにゴミを掃くホウキという日常的な生活用具のイメージされるように、身近な家の神様です。
また、この神様は出産に関する神様としても知られています。
理由はいろいろありますが、「掃く」という言葉と「箒(ほうき)」という言葉が「ハハキ」と解釈され、その音が「母木」に通じるという説が有力です。
さらに、ゴミを掃除する能力は、穢れ(けがれ)を祓う(はらう)呪術につながり、それが胎児を掃き出す安産守護の霊力として発揮されるようです。
矢乃波波木神は古来、朝廷が伊勢神宮の宮地内の敷地の神霊として崇めていたといわれています。
よって本来は、屋敷神や土地神の性格をもつ神格だったことがわかります。
これらのことから、この神様の原像は「産土神(うぶすながみ)」に近いと考えられます。
産土神は土地に宿る神霊で、土地に住む人々の生活を支配しています。
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