埴山姫命(はにやまひめのみこと)

◆この神様の別称
埴山毘売神(はにやまひめのかみ)
埴安神(はにやすのかみ)

◆この神様の神格・神徳
神格:土の神、陶器の神
神徳:田畑の開墾守護、陶磁器業守護、子宝、安産守護など

◆この神様が祀られている全国の主な神社
榛名神社[群馬県群馬郡榛名町榛名山]
大井神社[静岡県島田市大井町]
愛宕神社[京都府京都市右京区嵯峨愛宕町]
迩幣姫神社[島根県大田市長久町]

埴山姫命は田畑の土や陶器をづくる粘土などの土をつかさどる神様です。
農業、陶磁器製造業、造園業、土木関係の職業などに縁の深い神様といえます。

神名の「ハニ」は赤土の粘土を意味しており、古代には陶器や瓦の原料とされ衣類につけて模様を付けることにも用いられました。
神名に託された意味から想像すると、埴山姫命は粘土を用いて器をつくる作業をつかさどる陶器の祖神の姿が見えてきます。
陶器といっても、埴山姫命がつかさどるのは祭祀に用いる特別な器です。

埴山姫命は、水の神:罔像女神(みずはのみのかみ)とともに生まれています。
穀物の成長には土と水のエネルギーが必要です。
埴土を水で練ってつくられた祭具は、土と水の霊力を象徴しています。
それらの祭具を用いて日の神を祀ることで、作物の成長に必要なエネルギーはより強くなります。
古代では、このように新たなエネルギーを生む儀式を行い、作物が順調に成長して、豊かに実ることを願ったのです。

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