三島社系[大山祗神(おおやまづみのかみ)]

◆この神様の別称
大山津見神(おおやまづみのかみ)
大山積神(おおやまづみのかみ)
酒解神(さけとけのかみ)

◆この神様の神格・神徳
神格:山ノ神、海の神、酒造の神
神徳:農産・山林・鉱山業守護、漁業・航海守護、商工業の発展・商売繁盛、試験合格、家庭平安、安産、厄除けなど

◆この神様が祀られている全国の主な神社
大山祗神社[愛媛県越智郡大三島町宮浦]
岩木山神社[青森県中津軽郡岩木町]
湯殿山神社[山形県東田川郡朝日村]
三嶋大社[静岡県三島市大宮町]
大山阿夫利神社[神奈川県伊勢原市大山]
梅宮大社[京都府京都市右京区梅津フケノ川町]
丹生川上神社上社[奈良県吉野郡川上村]
その他全国の三島神社、大山祗神社など

大山祗神は、日本の山の神の総元締として知られる神様で、娘に木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと:富士山の神)と磐長姫命(いわながひめのみこと:岩の神)という、いわば美人と醜女を代表する姉妹の神様がおり、どこか親父的な印象のある神様です。

山と海の神霊という二つの顔をもつ大山祗神ですが、本来は山の精霊の神格化です。
神名の「大山」は、一般的に日常に目にしている一番高くて美しい山への敬称で、そこから名前の意味すると「偉大な山の神霊」ということになります。
一方で、大山祗神は別名を「渡司大神(わたしおおかみ)」ともいわれ、海の神としての性格もあります。
「ワタ」は綿積神(わたつみのかみ:海神)のワタで海のことをさします。
そして「シ」は司(つかさどる)ことを意味しています。
よって、海を支配する神様だということになるのです。
つまり、大山祗神は山と海をつかさどる機能を兼ね備えた神であり、一般に山と海に神徳を発揮する有力神として広く信仰されています。

大山祗神は、娘の木花咲耶姫命が天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と結婚し、彦火火出見命(ヒコホホデミのみこと:山幸彦)を生んだ際、大いに喜び狭奈田の茂穂(よく実った米)でアメノタムケ酒を造って、神々に振る舞いました。
この故事が酒造の起源と伝えられていることから、後に酒造の祖神として信仰されるようになったのです。
酒造業の守護神としての大山祗神は酒解神(さけとけのかみ)、娘の木花咲耶姫命は酒解子神(さけとけこのかみ)と呼ばれています。

全国の三島神社は、大山祗神社の神霊を勧請(かんじょう)したもので、神社名の「三島」は大山祗神社の所在地の大三島にちなんで大三島神社、三島明神と呼ばれるようになりました。。

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